国指定重要無形文化財琉球古典音楽保持者(人間国宝)の島袋正雄師が首里山川町のライブ空間「てんてん」の第40回金曜公演を特別招待ライブとして師の36回目の独演会が開催された。30名定員の小空間に2倍の60名が詰めかけぎっしりした空間に「首里親国に上て てんてんの館 御真人と共に 歌う嬉しゃ」と詠みかぎゃで風節で開幕した。



仲村渠述懐節「恋しあかつらの 波にすすぬらち 通ひたる昔 忘れぐれしゃ」では昔のあかつらの浜を解説しながら長い息使いの低音の魅力で通常歌われる仲村渠とは違う別の節と思われる仲村渠節上句と述懐節下句組み合わせの節歌を披露観衆は息を呑むように聞き入った。


師の歌は解説を交えながら伊集早作田節、十七八節、本赤田花風節、二揚下出仲風節、世渡節と九十歳という高齢の声とは思われないワビサビの効いた張りのある声で朗々と歌われる1時間半のライブに最高の時間を共有できた者は自分だけでは無いのでは・・・。
終演後は1Fのカフェで準備されたご馳走、差し入れされたテビチ等を食べながらビール、酒を交わしながら正雄先生を囲っての談義は最高に盛り上がる。
玉城政文氏は第20回目でライブしていろんな方からこんなところで歌ったということで批判されたが私は古典音楽を発信する地として最高の企画であると自負しているし、人間国宝、人間国宝級の方々の今後の舞台作りは空間の発展にも繋がって行くとコメント、主催側として勇気が与えられた

金城正助氏、数回ほどライブ空間「てんてん」に足を運んでいるがいつも続くステージ作りに感心している。島袋正雄先生は同じ組織の先輩でいつも聴いている歌ではあるのだが九〇歳という高齢で1フレーズの息の長さ、声の艶には特別の発声法があるのか私達の後輩弟子達に是非伝授して欲しいと・・・。

おもろ謡きゅる会会長の王府オモロ第15代伝承者の安仁屋真昭氏は正雄先生の詠まれた「首里親国に上て てんてんの館 御真人と共に 歌う嬉しゃ」に変えて「首里親国に上て てんてんの館 正雄先生の 歌のちゅらさ」と讃え、25年ほど前の鶴見会館での十七八節を述懐しながら聞き入ったと・・・。

保存会の国吉会長、島袋正雄先生のステージを見て感動しました、7月3日にライブする羽目になっておりますが自分が出来るか心配になりましたが頑張りたいと思いますとあいさつ。主催者とっして有り難いコメントが貰え、笑み笑み笑み・・・。

元伝音協会長の知花元盛氏 いつも新聞でライブ空間「てんてん」の記事を見るに付け郷里の後輩が主宰で気にしていたが今回島袋先生の公演があるということで弟子共々来たのだが小スペースでの公演とあって昔の「ジャンジャン」を思い浮かべたという。近い将来知花氏のステージが企画できたらなとおもいつつ・・・。



第41回のお知らせ
プログラム
第41回
ライブ空間「てんてん」金曜ライブ
歌碑を唄う④
2009.6.12(金) pm7:30
歌三線 山 内 秀 吉
琴 上 條 三枝子
一 かぎゃで風節(赤犬子の歌碑)
歌と三線の 昔始まりや
犬子音あがりの 神のみ作
恩納節
歌の道ひろく 世界にかがやかち
犬子音あがりや 末代までも
辺野喜節
風の声もとまれ 波の声もとまれ
首里天加那志 美御気拝ま
金節節
くばや金武くばに 竹や安富祖竹
屋根や瀬良垣に はりや恩納
こてい節
大北の特牛や なじち葉ど好きゅる
わした若者や 花と好きゅる
早作田節(湛水流と野村流)
深山鴬の 節や忘れらぬ
梅の匂しちる 春や知ゆる
白銀臼なかい 黄金軸立てて
試し摺り増しゅる 雪の真米
諸屯(舞踊曲)
仲間節
思事のあても 与所に語られめ
面影とつれて 偲で拝ま
諸屯節
枕並べたる 夢のつれなさや
月や西下がて 冬の夜半
しょんがない節
別て面影の 立たば伽みしょれ
馴れし匂袖に 移ちあもの
仲風節
志情の 忘らりみ
浮世い言葉の 朽たぬ間や
述懐節
朝ま夕ま通て 見る自由になれば
見欲しゃうら辛らしゃ のよでしゃべが
よしゃいなう節
十日越すの夜雨 草葉うるはしゅす
お掛けぼせ御代の しるしさらめ



仲村渠述懐節「恋しあかつらの 波にすすぬらち 通ひたる昔 忘れぐれしゃ」では昔のあかつらの浜を解説しながら長い息使いの低音の魅力で通常歌われる仲村渠とは違う別の節と思われる仲村渠節上句と述懐節下句組み合わせの節歌を披露観衆は息を呑むように聞き入った。


師の歌は解説を交えながら伊集早作田節、十七八節、本赤田花風節、二揚下出仲風節、世渡節と九十歳という高齢の声とは思われないワビサビの効いた張りのある声で朗々と歌われる1時間半のライブに最高の時間を共有できた者は自分だけでは無いのでは・・・。
終演後は1Fのカフェで準備されたご馳走、差し入れされたテビチ等を食べながらビール、酒を交わしながら正雄先生を囲っての談義は最高に盛り上がる。
玉城政文氏は第20回目でライブしていろんな方からこんなところで歌ったということで批判されたが私は古典音楽を発信する地として最高の企画であると自負しているし、人間国宝、人間国宝級の方々の今後の舞台作りは空間の発展にも繋がって行くとコメント、主催側として勇気が与えられた

金城正助氏、数回ほどライブ空間「てんてん」に足を運んでいるがいつも続くステージ作りに感心している。島袋正雄先生は同じ組織の先輩でいつも聴いている歌ではあるのだが九〇歳という高齢で1フレーズの息の長さ、声の艶には特別の発声法があるのか私達の後輩弟子達に是非伝授して欲しいと・・・。

おもろ謡きゅる会会長の王府オモロ第15代伝承者の安仁屋真昭氏は正雄先生の詠まれた「首里親国に上て てんてんの館 御真人と共に 歌う嬉しゃ」に変えて「首里親国に上て てんてんの館 正雄先生の 歌のちゅらさ」と讃え、25年ほど前の鶴見会館での十七八節を述懐しながら聞き入ったと・・・。

保存会の国吉会長、島袋正雄先生のステージを見て感動しました、7月3日にライブする羽目になっておりますが自分が出来るか心配になりましたが頑張りたいと思いますとあいさつ。主催者とっして有り難いコメントが貰え、笑み笑み笑み・・・。

元伝音協会長の知花元盛氏 いつも新聞でライブ空間「てんてん」の記事を見るに付け郷里の後輩が主宰で気にしていたが今回島袋先生の公演があるということで弟子共々来たのだが小スペースでの公演とあって昔の「ジャンジャン」を思い浮かべたという。近い将来知花氏のステージが企画できたらなとおもいつつ・・・。



第41回のお知らせ
プログラム
第41回
ライブ空間「てんてん」金曜ライブ
歌碑を唄う④
2009.6.12(金) pm7:30
歌三線 山 内 秀 吉
琴 上 條 三枝子
一 かぎゃで風節(赤犬子の歌碑)
歌と三線の 昔始まりや
犬子音あがりの 神のみ作
恩納節
歌の道ひろく 世界にかがやかち
犬子音あがりや 末代までも
辺野喜節
風の声もとまれ 波の声もとまれ
首里天加那志 美御気拝ま
金節節
くばや金武くばに 竹や安富祖竹
屋根や瀬良垣に はりや恩納
こてい節
大北の特牛や なじち葉ど好きゅる
わした若者や 花と好きゅる
早作田節(湛水流と野村流)
深山鴬の 節や忘れらぬ
梅の匂しちる 春や知ゆる
白銀臼なかい 黄金軸立てて
試し摺り増しゅる 雪の真米
諸屯(舞踊曲)
仲間節
思事のあても 与所に語られめ
面影とつれて 偲で拝ま
諸屯節
枕並べたる 夢のつれなさや
月や西下がて 冬の夜半
しょんがない節
別て面影の 立たば伽みしょれ
馴れし匂袖に 移ちあもの
仲風節
志情の 忘らりみ
浮世い言葉の 朽たぬ間や
述懐節
朝ま夕ま通て 見る自由になれば
見欲しゃうら辛らしゃ のよでしゃべが
よしゃいなう節
十日越すの夜雨 草葉うるはしゅす
お掛けぼせ御代の しるしさらめ
この記事へのコメント
いつもブログ楽しみに拝見しています。
今回は人間国宝の生の歌声が聞けるとあって わくわくしながら会場へ伺いました。期待どうりの正雄先生のうた三線 そしてつきる事のない機知
にとんだ語りに時を忘れ陶酔してしまいました。
いつも良い企画で私達に愉しみと勉強の機会を与えて下さる山内先生と上條先生に感謝しています。
{ライブ空間てんてん}が古典音楽の発信の地として継続されますこと願い楽しみにしています。
たくさんの心のこもったご馳走も有難うございました。
今回は人間国宝の生の歌声が聞けるとあって わくわくしながら会場へ伺いました。期待どうりの正雄先生のうた三線 そしてつきる事のない機知
にとんだ語りに時を忘れ陶酔してしまいました。
いつも良い企画で私達に愉しみと勉強の機会を与えて下さる山内先生と上條先生に感謝しています。
{ライブ空間てんてん}が古典音楽の発信の地として継続されますこと願い楽しみにしています。
たくさんの心のこもったご馳走も有難うございました。
Posted by ハイビスカス at 2009年06月08日 11:54
正雄先生の息の使い方は私も是非間近で聴いてみたいです。
野村流の大御所の先生方がご来場なさってすごいですね。
知花先生のライブは是非みてみたいです。
野村流の大御所の先生方がご来場なさってすごいですね。
知花先生のライブは是非みてみたいです。
Posted by 福原 敬
at 2009年06月08日 19:06

必ずや知花先生ライブを実現させたいと思います。
ライブ空間「てんてん」は昨年9月開設、今回で40回を記念して島袋正雄先生の第36回目の独演会を企画しましたが予想以上の参集で感謝です。100回公演を終え日本縦断公演を実施する事を夢見てい現在ですが・・・。
その元気のパワーは毎週金曜日開催するライブ空間「てんてん」の定期ライブの成功です。
ライブ空間「てんてん」を賑わすためには多くの方が自主的にライブを応募する事ではありますが独演会、二人会をするということは勇気が入ることでなかなかいないものです。その中埋めは自分がやるしかないし、41回、42回はさしあたり山内がで歌碑を唄う④⑤を企画しています。是非ご来場を賜り貴殿のご意見が貰えたらと・・・。
ライブ空間「てんてん」は昨年9月開設、今回で40回を記念して島袋正雄先生の第36回目の独演会を企画しましたが予想以上の参集で感謝です。100回公演を終え日本縦断公演を実施する事を夢見てい現在ですが・・・。
その元気のパワーは毎週金曜日開催するライブ空間「てんてん」の定期ライブの成功です。
ライブ空間「てんてん」を賑わすためには多くの方が自主的にライブを応募する事ではありますが独演会、二人会をするということは勇気が入ることでなかなかいないものです。その中埋めは自分がやるしかないし、41回、42回はさしあたり山内がで歌碑を唄う④⑤を企画しています。是非ご来場を賜り貴殿のご意見が貰えたらと・・・。
Posted by ライブ空間「てんてん」 at 2009年06月09日 02:35
いろいろとご苦労があるとおもいますが是非継続させて欲しいです。
交流会でのご馳走は参加者にとって有り難いのですが たいへんな労力が
いるのでは、・・・もう少し」簡素化してもいいと思いますよ。
コーヒーとクッキーだけでも有り難いくらいです。一考を・・・
交流会でのご馳走は参加者にとって有り難いのですが たいへんな労力が
いるのでは、・・・もう少し」簡素化してもいいと思いますよ。
コーヒーとクッキーだけでも有り難いくらいです。一考を・・・
Posted by ラベンダー at 2009年06月09日 02:45