
金細工
【解説】ふいごをかついだ遊野郎が、人情味豊かな女郎に助けられるという筋で、往時の廓情緒をよく現わしている。この歌謡は仲毛時代に瓦屋玉城という役者の作詞、玉域盛重氏振付で比嘉と金細工仁王のコンビで踊られた。越来よー、川平節とともに、歌劇の前身を物語るもので、即ち二人で踊りながらの問答もあるが、詞は地が謡うので、まだ歌劇にはなりきっていない。
この節の主人公の史実について友人石川善弘君の調べによると加那兄は今の石川伊波区屋号金細工という旧家に百余年前に生まれた人である。彼の祖先は鍛冶屋であったが、歌にも“親の譲り”とあるように、彼の時代あたりからはその職をやめて、ただ遺産の道具をもっていた。その道具はいまでも同家に残っているという。
彼は著者と同村の首里儀保の知念殴内の馬草刈奉公をしている時に、若旦那やなかまとともに、時たま辻遊廓に遊びに行くことがあった。しかしそれは人並みの同興であって、決して放とう者ではなかったようだが、くゎてぃーと歌われたのは過言であり、劇にするために史実が相当に脚色されている。彼は賢いたちで人好きがしたので、ついに役者に見つかって題材にされたらしい。
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