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グランプリ合格者

2013年08月26日

Posted by tenten34 at 09:32 │Comments( 0 ) 新聞より
8月26日  月曜日   くもり

昨日沖縄タイムス社の三線グランプリ審査を終えた。

11名が合格した。おめでとうございます。

選考をした一人として感想を述べてみたい。

長ぢゃんな節、仲節どちらも大曲でどちらを選んでも難曲で、

弾き通せば合格するものではない。

節回し、拍子、音程は当たり前に出来ていなければならないが、

曲想の表現が大事である。

大昔節は上吟、下吟、次第上げ、次第下げ、振上と少ない吟法で曲は成り立っている。

それ故、曲想表現が難しい。

「ヒケーサンシン」ではいきません。強弱を付けた演奏法の工夫が必要。

「アビレーウタ」ではなく強音域、弱音域での発声法を考えなければならない。

美声でもそれらが出来ていなければ一吟使い(一本調子)になって心に響いてきません。

今回の合格者はそれらを意識せずにして弾きこなした方であると思っている。

述懐節は緩急のリズムに情感を込めて訴える歌ですので確かな押ツボを心して演奏して欲しい。

特に節回しで心して欲しいのが琉球音階で正しく歌ってもらいたいということです。

琉球音階と言えば基本的には「ドミファソシ」の五音階です。

決して「ミレド」で進行してはいけないのです。

述懐節では工工四で「中・・・上・・・四」とあるために「中ー上ー四」と歌っている方が8割方いたということは

琉球音楽を長年研究している者の一人として、毎年の選考で考えさせられる場面である。

たとえ「中・・・上・・・四」とあっても琉球音階に添った唄い方「中・・・・四」即ち「ミ・・・・ド」

で歌ってもらわないと沖縄の音楽の音組織自体が変化していく可能性があり、

僕がもっとも危惧していることでもある。

工工四の表記も今一度推敲をかさねて欲しい・・・

これは野村流の工工四編集委員の先生方へのお願いでもありますが・・・

グランプリ合格者



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